2011年 05月 19日
歴史色濃く残る衣川 ~衣川関跡編~
(『衣川前九年合戦絵詞』についての記事はこちら)
源氏の味方につき、更には主力となった清原武則が
衣川関を攻める場面。
長雨で増水した衣川に阻まれ、なかなか関を攻めることが出来ない武則は、
小柄で運動神経抜群な家来、久清に木の枝を伝って向こう岸の衣川関に
火をつけてこいと命じます。
久清、いっきま~す!!
そんなこと人間に出来るのか??と思ってしまうんですが、
やってのけちゃうんですよねぇ…(笑)
猿のようにヒョイッと飛び越えてしまったそうです。
久清が木に縄を結びつけ、それを頼りに川を渡った大軍が一気に攻め込み、
安倍貞任は衣川関を撤退せざるを得なくなってしまった…というお話。
そんな舞台が繰り広げられたと言う、衣川関跡に行ってきました。
現在、この付近には何も残ってはおらず、
すぐ脇を通っている高速道を作るときに、柵らしきものがあった、
という証言が残るだけだそうです。悲しや…
舞台になったであろう場所。
確かに衣川を挟んで、両側に木は生い茂ってますが…
鬱蒼としていて、何が何だか分からない状態です(汗)
少し遠くから見てみます。
本当にここでそんな攻防が繰り広げられたのでしょうか。
今はあまりにも穏やかな景色なので、ここが戦場だったとは信じられないですね…
沢山のミステリーが、衣川には残されています。
衣川関跡の地図
※道幅が結構狭いです。運転にはくれぐれもお気をつけください。